【報告】第86回ペイシェントボイスカフェ
実施概要
イベント名 | 第86回ペイシェントボイスカフェ |
開催情報 | 2022年12月4日(日)19:00-20:30 |
開催場所 | オンライン併催 |
スピーカー | せーなさん(患者さんのご意向と社会的立場に配慮し、今回は仮名といたします。) |
疾患 | CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎) |
参加費 | 2,000円 (学生・オンラインサロンメンバー)1,000円 |
アーカイブ動画 | オンラインサロンにて公開 |
実施レポート
【日程】
2022.12.4
【ゲスト】
せーなさん
【イベント紹介】
患者と医療を繋ぐ活動の一環である。
薬剤師他、医療関係者が患者さんの実際のお話しを聴くことで、患者視点や想いを知り、臨床における薬剤師の発想を広げてコミュニケーション能力向上へ繋げていただくことを目的にしている。
また、参加者同士の交流の場としても機能している。
運動や手芸など小さい頃から好きだった演者は、CIDP罹患によって全てができなくなってしまった経験がある。人によっては診断まで2年近く掛かるなか、偶然も重なり2ヶ月で診断を受けたという。
実際の症状は、手足の神経症状によってボタンやチャックを閉められなかったり、平衡感覚がなくなったりした。
治療としては始め、免疫グロブリン療法を行った後、効果が見られなかったため副腎皮質ステロイド療法へ移行し、顕著な効果が見られた。
薬剤師との関わりの中で、薬のことをイラストと論理的な説明を使って子ども扱いせずに説明してくれたことで感銘を受けたという。服薬について、「飲みたくない」という患者さんの想いの裏にどんな理由があるのか、その背景に思考を巡らせてもらえたらという希望を持っている。
将来的に、患者さんにとって最良のカタチを考え続け、医療に貢献していきたいという意志を持っている。
(文責:滝本大輔)